プラセボ製薬「プラセプラス」プラシーボ効果しかない偽薬 [企業]
人の為にニセモノだからできること。「偽」
公式サイトのトップページに、こんな言葉が踊る製薬会社があります。
薬としての効果が無い偽薬の製造を行うという前代未聞の兵庫県の企業「プラセボ製薬」が、ネットで話題になっています。
プラセボ製薬は「製薬会社」と銘打っていますが、商品は「プラセプラス」という、でんぷん等の成分を錠剤にように作り、いかにも薬っぽく見せた食品を取り扱っています。
偽薬にふさわしく、容器も薬瓶そっくりのものを使用するなど、抜かりはありません。
ITmedia, Inc.より
Twitter上にプラセボ製薬のツイートが現れてから、「ネタかと思ったらガチだった」「この発想はなかった」など、驚きのコメントが投稿されています。
堂々と、薬としての効能がないことを謳い、偽薬を販売する「製薬会社」が存在する…
そんな衝撃的な事実がネットで話題となったようです。
プラセボ製薬のHPはこちらです。
http://placebo.co.jp/merchandise/placeplus/
プラシーボ効果とは
プラセボ製薬の社名でもあるプラシーボ(Placebo)とは、ラテン語の「I shallplease」(私は喜ばせるでしょう)から来ているそうです。
転じて、患者を喜ばせるために、実際には効能がない薬のことを指すようになりました。
日本語では偽薬効果(ぎやくこうか)といいます。
効能がない薬なので、本来は何の効果もないはずなのですが、処方された患者が偽薬を効果のある薬だと信じ込むことにより、病気が快方に向かったり治癒するなど、何らかの改善が見られることをプラシーボ効果といいます。
この改善は、患者本人の自覚症状だけではなく、客観的に見ても改善されることもあります。
また逆に、偽薬により副作用すら現れたり、効能のある本物の薬を投与しているにも関わらず、患者が「投与されていない」と思い込むことによって、薬の効果がなくなってしまうこともあるそうです。
これらのプラシーボとは逆の効果のことをノセボ効果(ノーシーボ効果、反偽薬効果)と言うそうです。
たかが思い込みですが、されど思い込みでもあります。
人間って不思議な生き物ですね。
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